アフターコロナの日本にはハイパーインフレが待ち構えているかもしれません
バブル以降インフレどころかデフレの連続で、インフレって言われてもピンと来ないかな?
簡単にいうと、インフレが起こるとモノの値段があっという間に2倍、3倍になります。
相対的に持っているお金の価値が1/2、1/3になります。
ハイパーインフレが起こると、1ヶ月でモノの値段が1.5倍以上になります。
ここまで酷くは無いですが、日本も太平洋戦争後の5年間で物価が約30倍となっています。(準ハイパーインフレ)
お金の価値で考えると、例えば貯金が300万円あったしても、それが5年後にはたったの10万円になる訳です。
この言い方だと恐いのが分かるね
そして、コロナが終息した後にはこうしたインフレが発生する可能性が極めて高いです。
- インフレを警戒すべき3つの理由
- インフレからあなたの資産を守る方法
知りたくないですか?
①金融緩和でマネーストックが過剰になっている
アベノミクスでは金融緩和によって、景気回復と年2%のマイルドなインフレを目指しました。
具体的には、日銀が株式や国債の購入をしています
ここで支払われたお金が市場に流れる事によって、マネーストックが増えます。
※マネーストック=市場に供給されているお金の量
この余計なお金を市場に供給する事によって、景気回復を図った訳です
同時に、この余計なお金はインフレの原因となります。
お金の総量が増えるという事は、その分1円あたりのお金の価値は下がります。
お金の価値が下がる→相対的にモノの価値が上がる。
これがアベノミクスが狙ったマイルドなインフレの仕組みです。
実際インフレは進んでいて、年2%には届かないもののじわじわと物価は上がっていつまています。
今はまだわずかなインフレですが、条件が重なるとハイパーインフレに繋がるかもしれません。
②コロナ影響で貿易赤字が拡大
日本は自動車を中心とした輸出国ですが、近年は貿易赤字が拡大しています。
コロナウィルスの影響で、自動車売上が激減しているため、今年は100%貿易赤字が拡大します。
そして、貿易赤字の局面では円買いの需要が減るため、円安になる可能性が高いです。
日本は日用品や原材料の多くを輸入に頼っているため、円安となるので必然的に物価が上がります。
円安=インフレ
この構図は覚えておきましょう。
③大戦後のハイパーインフレ前と状況が似ている
今の日本は、第一次世界大戦後とよく似ています。
第一世界大戦後の日本は戦争需要が無くなり、反動不況に苦しんでいました。
不況を原因とした長期のデフレに悩まされていました。
また、1923年の関東大震災もこの不況に拍車を掛けています。
こうした状況の中、日本が取った選択は国債の大量の発行による金融緩和です。
どうも今の日本と状況が似ていますよね
大規模な公共投資や金融緩和によって経済は回復したものの、政府債務の膨張が原因でインフレが進んでいます。
今後の日本も、大戦後と同じ道を辿るのではないかと危惧しています。
【参考文献】
インフレから資産を守る方法
インフレから資産を守るには、やはりインフレに強い資産を持つのが鉄則です。
第一次世界大戦後のドイツでも、ハイパーインフレが起こったのですが、この時は以下のような順番で価格が上昇します。
- 外貨
- 金
- 物価
- 不動産
- 株価
まず外貨の価値が上がり、金、物価、最後の方には不動産、株価と上がっていきます。
ひとまず、リスクの小さい外貨や金を保有しておく事をお勧めします。
実際にインフレが始まってきたら、少しずつ不動産や株にシフトしていきましょう。
正しい知識がインフレからあなたのお金を守ります。